日御碕灯台

白い灯台 潮風耐えて
誰を待つのか ただひとり
必ず戻ると 言ったのは
その場かぎりの 嘘ですか
あなたに逢いたい 日御碕(ひのみさき)

日暮れ淋しい あの島影が
胸の隙間(すきま)で また揺れる
あなたの心を 疑えば
千々(ちぢ)に乱れる 髪の先
寝座(ねぐら)へ戻るか 海鳥よ

海を夜通し 照らしてみても
思い届かぬ 恋灯り
涙の飛沫(しぶき)に 濡れようと
私一生 ここで待つ
あなたの名を呼ぶ 日御碕
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