流し春秋

雨の路地裏 水溜(みずたま)り
誰がこぼした 涙やら
夜の酒場を 流して歩く
俺も淋しい 聴く人も
みんな淋しい 人ばかり

重ね重ねの 親不孝
なんで今さら 帰らりょか
そっと詫びたい 昔が胸で
雨にくすぶる 午前二時
未練まじりの 唄ばかり

泣くなギターよ こんな夜は
泣けば明日が 遠くなる
酒と演歌に 背中を抱かれ
いつか日の目を 見たくって
みんな生きてる 人ばかり
×