おまえと生きる

浮草みたいな ふたりでも
夢があるから いいと言う
こんな男に 明日(のぞみ)をかけて
つくす女の いじらしさ
どこへはじけても
俺はおまえと おまえと生きる

ふたりで背おう 苦労なら
重くないわと 目で笑う
一対(つい)の湯呑みに 茶ばしらみつけ
あなたごらんと 肩よせる
この手離すなよ
俺はおまえと おまえと生きる

この雨あがれば 街うらに
遅いふたりの 春がくる
泣いたら俺の この目がみえぬ
抱けばいとしい 輪丁花(じんちょうげ)
つつむぬくもりで
俺はおまえと おまえと生きる
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