泣き砂の浜

かなしい恋の 伝説が
ひと足ふむたび きしみます
おぼえていますか 去年のこの日
あなたと歩いた 泣き砂の浜
あゝ別れの手紙を ちいさくちぎり
海にちらせば 雪になる

あの日につづく 足あとが
涙のむこうに 見えてます
あなたをさらった 月日の波も
おもいで消せない 泣き砂の浜
あゝふたりでひろった この貝がらを
海にもどせば 消えますか

もどりの冬の きびしさが
ひとりじゃなおさら こたえます
あきらめきれない ぬくもりだけど
さよなら埋ずめる 泣き砂の浜
あゝだいてた写真で つくった小舟
海にながして 忘れるの
×