約束のうた

さよならじゃない
僕らがまた出逢うための一つの約束
別れを歌にしない
悲しみを音にしない
だからこのまま今日は泣いていいよ

2月の木漏れ日が
冬の終わりを告げる頃に
君の横顔を思い出している

「遠くへ行ってしまうの」と
風に消えた小さな声
それがただ寂しくて

日に日に近づく
“その時”が来る度に思うのは
最後なんかじゃないってこと

これはさよならじゃない
僕らがまた出逢うための一つの約束
別れを歌にしない
悲しみを音にしない
だからこのまま今日は泣いていいよ

流れる街の色が
鮮やかに変わってゆく
見慣れた町が迎えてくれる

「ずっとそばにいるよ。」
風に乗った大きな声
ポケットの中握りしめたまま

離れ離れになっていた時が
まるで嘘みたいに
笑い合える日が来るさ

これはさよならじゃない
僕らがまた出逢うための一つの約束
この声は枯れやしない
ぬくもりは消えやしない
だからこのまま明日も歌い続けよう

これはさよならじゃない
僕らがまた出逢うための一つの約束
別れを歌にしない
悲しみを音にしない
だからこのまま今日は泣いていいよ

明日も歌い続けよう
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