エンドロール。

始まりはエンドロール 切り替わる寸劇
なくしてく時間で触れてたのは何?
雨を欲しがったり 海を見たがったり
願い事の分だけ花を摘んだ

日々の中泳ぎ回って 息切れしては沈んでく
泡になって 朝になって また見上げる 空の水槽

古い記憶 どれも君と僕、それ以外
ふたりきりだったのにね 逸れるまでのストーリーは
鮮やかでも幻 覚めないまま微睡み
密やかに何告げた? 見せかけの白昼夢
しらじら 嘘つきは去って
きらきら 眩しくって ずっと

別々の心音 重ねて離れて
庇ってた夢まで壊しちゃったなぁ

わがままはすぐ気づくのに 優しさにひどく鈍感で
「全然駄目だ」「これじゃ無理だ」って 声にしたら 風の伴奏

古い記録 どれも君と僕、それ以外
追ってみても 好きと嫌い 答えなんて探せない
忘れるのが怖いから 何処にも行きたくないの
いつだって懺悔室の鍵はかかったままだ
けらけら 戯れてたの遠く
ずきずき 胸の奥 ぎゅっと

イミがなくなったら イマだけ残ったよ
秒針はぜったい戻らない決まりで 足りない未来

古い記憶 どれも君と僕、それ以外
ふたりきりだったけれど 逸れたラストシーンで
海に降る雨を見て おんなじ事思ってた
こんな風に在ったとこに 戻れたらいいのにね
さらさら 雨音続いて
ぽつぽつ 言葉も消えて
とくとく 鼓動だけ鳴ってて
くらくら 世界が綺麗だ
×