明星

西陽の差しこむ窓に あれから一年過ぎて
涙も涸れて 悲しさも 薄れたというのに
あなたは疲れた心 ベッドに眠るけど
昔とちがうふたりに 愛情の破片さえない

さよならは 一度だけ
淋しい人には ならないで
夜明けの前に この部屋を
もう あなたの 恋人じゃないから

背広のボタンがひとつ どこかでちぎれたままで
胸の中が 痛むけど もう何も出来ない
あなたの切ない背中 ドアーまで送るけど
ふりむかないで ふたりは 過去へ帰れはしない

さよならは 一度だけ
身体をいじめて 飲まないで
想い出よりも 足もとを
もう あなたの 恋人じゃないから

さよならは 一度だけ
淋しい人には ならないで
夜明けの前に この部屋を
もう あなたの 恋人じゃないから
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