流氷列車

雪が雪がななめに 降りしきる
もいちどおまえに逢いに オホーツク
あゝ酔いどれ夢見の あゝこんな男に
逢いたいなんて 逢いたいなんて 手紙をくれた
ほろりさせるな 泣かせるな
おまえを迎えに 流氷列車

地図を膝に拡げりゃ あと五駅
こころを揺らせて急(せ)かす 汽笛(ふえ)の音よ
あゝ三年わかれた あゝふたりだけれど
こんどはきっと こんどはきっと 幸せあげる
赤いマフラー 振りかざし
おまえはホームに 流氷列車

あゝひと足早めに あゝ春がきたよな
おまえの笑顔 おまえの笑顔 花咲く笑顔
離すもんかよ もうにどと
おまえを迎えに 流氷列車
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