女のかもめ歌

三日三晩の 嵐の後は
群れにはぐれた かもめ鳥
同じ匂いの あたしとあんた
海をみつめて 焦がれ泣く
大間の秋は 日暮れが早い
ひとりじゃ夜が 死ぬほど長い
ザンザ ザンザ ザンザザンブラコ
ザンザ ザンザ ザンザザンブラコ
一夜かぎりの 二人でも
足を絡めて 足を絡めて 眠りたい

時化が続けば 男はすさむ
酒でなだめて 膝枕
同じ目をした あたしとあんた
抱いてあげよか 歌おうか
大間の秋は 日暮れが早い
ひとりじゃ肌が 軋んで寒い
ザンザ ザンザ ザンザザンブラコ
ザンザ ザンザ ザンザザンブラコ
今夜限りの 二人でも
せめて本気で せめて本気で 惚れさせて

ザンザ ザンザ ザンザザンブラコ
ザンザ ザンザ ザンザザンブラコ
明日は別れる 二人でも
今日はあんたの 今日はあんたの かもめだよ
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