量子もつれとわたし

彼が描く脚本に登場しないもの
それは何と尋ねても首を振らず
破壊的な衝動が芸術をもたらす
その逆を考えて眠くなった

さよなら 今 呼吸をとめて
あなたの世界観と迎合しよう
迷いたくて 苦しみたくて
わたしの身体に魔法をかけて

邪魔なものが多すぎて純度は低くなる
おかしくなる妄想は宙に浮かぶ
例えばこれはどうだい
以前の嫌なこと思い出さずに済めば
あなたはいいの?

考え事ばかりしても
つまらないものでしょう、他人は言うよ
それもそうだと頷いても
つぎのシーンではもう ぼんやりしてた

おかしい人と呼ばれることも
今更何も痛くなくて
麻痺しちゃったのかもしれない

さよなら 今 呼吸をとめて
あなたの世界観と迎合しよう
迷いたくて 苦しみたくて
わたしの身体に魔法をかけて
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