ふるさと帰行

入江づたいに 東へ走る
俺が夢見た ふるさと列車
瞼閉じれば ひと駅ごとに
母の 母の
母の笑顔が 浮かんでくるよ
逸(はや)るこころの ふるさと帰行

昔ながらの 途中の駅で
耳になつかし 田舎(ふるさと)なまり
都会暮らしも 幾年(いくとせ)過ぎて
友と 友と
友と遊んだ 幼い頃を
思い出します ふるさと帰行

汽車の窓辺を 夕日が染めて
遠くまたたく ふるさと灯り
秋の祭りも もうすぐ近い
白く 白く
白く並んだ 昇りの旗が
俺を呼んでる ふるさと帰行
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