防人ノ歌

心頭滅却…息を吸う 湿る柄(つか)を握り締める
「点」でなく「全」を把(とら)え 風よ鳴らん一の太刀よ

嗚呼…わからずにいた そう…「折れる」の意味を
嗚呼…!防人-さきも-る心が 消えぬなら
この身のすべてが折れない刃に

いざ剣-つる-がん いざ防人-さきも-らん
災炎(さいえん)を薙ぎ払い
真の剣(つるぎ)とは 「護る想い」に宿る

この一振り この歌声に
一片の曇り無し
さあ…斬られなさい
せめて死さえも 感ず間も無く…!

積み重ねた時の分 選択肢の数が増える
無心こそ成り難く 剣-つる-ぐ道は険しき也

嗚呼…誰しも過去に そう…囚われてしまう
でも…前だけ見ようとしていれば
未来は微笑み活路は煌めく

いざ走らん いざ越えてかん
大志を背負いながら
戦友-とも-が駆けている 戦場(いくさば)に参らん

絆は強く 使命と運命-さだめ-
分け合えば畏れなし
さあ…夢描け
それがわたしの 翼の歌だ

い…ざ…!
剣-つる-がん いざ防人-さきも-らん
災炎(さいえん)を薙ぎ払い
真の剣(つるぎ)とは 「護る想い」に宿る

この一振り この歌声に
一片の曇り無し
さあ…斬られなさい
抗う声に 紡ぐ旋律に
防人-さきも-る歌に…!
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