ビロードの記憶

消えそうに揺れながら
赤く染まる貴方を見てた
今も残った
ビロードの記憶

見上げた夜空は
涙で滲んで消えてゆく
貴方の笑い声
耳のなか微かに残ってる
偶然と必然が
混じり合うあの夜に
答えのない真実を
探し彷徨っていたい

消えそうに揺れながら
赤く染まる貴方をみてた
今だけの永遠を
此処で感じていたい
重ねた手すり抜ける
痛みさえ今は愛しくて
貴方が残した
ビロードの記憶

ふとした出会いに
導かれるように溶けてく
グラスを傾け
貴方からかけひき仕掛けた
シルクのドレスに
大人びた眼差しで
仮面の奥にある
弱さを見透かしてた

消えそうに揺れながら
赤く染まる貴方をみてた
今だけの永遠を
此処で感じていたい
いつか覚める夢でも
それ以上求めてしまうから
今も残った
温もりが痛い

指の隙間から
こぼれ落ちてゆくの
今も

あいたくて
あえなくて
もう一度願い届くなら
今だけの永遠を
此処で約束したい
貴方がくれた言葉信じて
待ち続けていいかな?
例え最悪の結末でも
真紅の海に溺れてく
東京
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