快速

無数の営みのライトが瞬き もどかしい加速を知る
速く速く 流線形のあいつより速く
すすけてる森の向こうまで

記録に残らない 独自のストーリーだって
たまに忘れそうになるけど
県境越えたら 君の街が見えて
細長い深呼吸をひとつ
地平の茜色が徐々に消えていく レール叩く闇のリズム
強く強く もう無いはずの力で強く
ギュギュッとしてる想像でひらけた

身の程知らずの 憧ればっか抱いて
しばらく隠れていた心
吊り革揺れてる ナゾのポジティビティで
迎え入れてもらえるかな

無数の営みのライトが瞬き もどかしい加速を知る
速く速く 流線形のあいつより速く
草原のインパラみたいに速く
すすけてる森の向こうまで 向こうまで
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