茜の子守唄

夕焼け空の あぜ道で
風と一緒に 聞いた子守唄
いつでも野良着の 母ちゃんの
背中は夕陽の 匂いがしてた
心は今も 腕白で
しのぶ昭和よ 茜の子守唄

上りの列車 待つ俺に
そっと渡して くれた封筒にゃ
親父に内緒の ヘソクリと
つらけりゃ帰って おいでの手紙
春風ゆれた 無人駅
しのぶ昭和よ 茜の子守唄

いつしか母の 歳を越え
なおも恋しい 唄よ面影よ
ああすりゃ良かった こうすれば
気がつくころには いつでも遅い
ふり向きゃ遠く 流れ雲
しのぶ昭和よ 茜の子守唄
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