霧港

追えば昔に 戻れるならば
こんな悲しい 思いはしない
馬鹿よ 馬鹿だね この私
なんで今更 愚痴(ぐち)なんて
夜風が身に沁(し)む 霧港(きりみなと)

今日も昨日も 波止場に立てば
心細いと 海鳥たちが
駄目よ 駄目よと 叱る声
未練荷物が 重すぎる
岬がくれに 陽が暮れる

迷い心は 夜明けの海に
捨ててしまえと ドラの音(ね)だけが
我慢 我慢さ 辛いけど
夢は明日に 繋(つな)げたい
望み捨てずに 霧港
×