星空星子

どしゃ降りの雨の中を 言葉もなく二人は駆け抜けた
夕立ちに慌てる街の喧噪を 遠くに聴きながら

制服姿のままで走る僕らは ずぶ濡れで
春先の雨はまだ冷たくて ひどく寒かったけれど

帰れないよ まだこの想いを
あなたに伝えてしまうまでは
帰れないよ たとえあなたが 寒さに唇を震わせても

あのね ホント言うとね
ずっとずっと前から
僕ね あなたのことが とても好きでした

真夜中の静まる街角で 僕らはまだ ずぶ濡れのまま
帰せないよ たとえあなたの パパとママが心配しても

あのね ホント言うとね
ずっとずっと前から
僕ね あなたのことが とても好きでした

どしゃ降りの雨の中を 言葉もなく二人は駆け抜けた
朝を迎え入れた街の喧騒を 遠くに聴きながら
制服姿のままで走る二人は ずぶ濡れで
春先の雨はまだ冷たくて ひどく寒かったけれど

帰れないよ まだこの想いを
あなたに伝えてしまうまでは
帰れないよ たとえあなたが 寒さに唇を震わせても

「さよなら」背中越しに あなたがそっと呟く
「さよなら」僕を残して あなたは駆け去って行く
「さよなら」風邪をひかないで あなたの背に向かって叫ぶ
「さよなら」僕の初恋 「さよなら」僕の青春
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