東京発釧路便

降る雨は 女の涙
重いコート脱ぎ棄てに 北へと向かいます
あなたと重ねた 愛の日々を
忘れるために ここへ来たのよ
東京発釧路便
丹頂舞い飛ぶ 鶴居村(つるのさと)
空と大地の 他にはなにも ありません
ここが真実 わたしが生きる あかしなの

そう今は 雲間のジェット
窓の外はおもいでが くるくる走馬燈
良い時ばかりを 映し出すの
消したいあなた 過去の事だと
東京発釧路便
湯けむり雪舞う 阿寒湖よ
月の姿を 湯鏡(かがみ)に映し 微笑んだ
星を数えて ひとり寂しく 飲んでます

東京発釧路便
心に幸(はな)咲く 釧路港
空と大地の はざまで夢を 追うものと
望み抱きしめ わたしも明日へ 羽ばたくの
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