たそがれ波止場

夕暮れ間近の 日生(ひなせ)の浜で
ゆれるちょうちん いつものお店
帰るあてない あの人が
酔えばお猪口に 浮かびます
風にふりむく たそがれ波止場

甘藻(あまも)の小さな 花咲く海に
幼馴染の あなたとわたし
語り明かした 夢灯り
明日を誓った 恋なのに
かもめなぜ鳴く たそがれ波止場

さざなみ揺れてる 日生の浜で
おんなごころが 切なく燃える
いつか届けと この想い
ひとり待ちます この町で
赤い夕日の たそがれ波止場
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