夢のしずく

夢からさめて夜明けを待てば
枕のぬくみ闇夜に溶けた
虚ろに浮かぶ 揺らいで消える
夢の切れぎれ思い出せない
煙草で心を満たし壁にもたれて
独りじゃないんだけれど
夜明けはるか

今夜の僕はすさみあるから
あなた好みの僕になれない
ため息もらす都会のにおい
氷枕の孤独な涙
駆られて走る心の壁にもたれて
独りじゃないんだけれど
なぜかはるか

夢からさめて鏡を見れば
疲れた笑いシャワーに溶けた
窓から窓へ視線をおくる
かなわぬ想いとどかぬ手紙
僕には重さがなくて
そんな笑顔に弱気じゃないんだけれど
おりてゆけない
僕には重さがなくて…
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