8月32日
狭い部屋 畳におちるオレンジが見る間に滲んでく
室内灯じりじり焦げて落ちる夕日に挑むみたいだ
どちらが勝つどっちが負けると浮世離れをとげたふり
(またそんなこと言って)
って笑う君の声を聞いたような
だめだめ、
夜が来たら星を見ようと心決めてたはずなのに
外に出たらご覧の雨さ 僕の心の火が消える
どこに逃げても無駄
この街にはそこらじゅうに
さよならした君の残像が
色濃く焼き付きすぎて
夏の月が照らす夜道をふらつく僕はかげろうみたいだ
泣き笑いを繰り返す心にとりあえずはついて歩く
何をしてみても無駄
この街じゅうを駆け巡る
もう帰らぬ君の残響を
また追いかけ回すだけ
日が暮れて開け放った窓の外空気が表情を変える
8月32日は辿りつけなかった夏の向こう
目が覚めたら今日はまだ夏の只中
隣には君
うだるような幸福に犯されて笑う
有り余る夏
そんなふたりの残像が色濃く焼き付きすぎて
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