あしずり岬

足摺の
断崖けずる 波よりも
わたしのこころを けずる恋
だけど 泣かない くじけない
はなれていても 逢いたい夜は
夢路を照らす
ここはふたりの 灯台岬

足摺の
沖ゆく船の 影よりも
せつなさゆさぶり せまる影
だけど 呼ばない 甘えない
信じたからは ただひとすじに
土佐(とさ)ッ娘(こ)らしく
ここはふたりの 誓いの岬

足摺の
椿はどんな 花よりも
季節の嵐 うける花
だけど 枯れない しおれない
待つほど紅(べに)が 濃くなる日々を
大事に耐える
ここはふたりの 明日の岬

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