泣かないように 消さないように
云わないようにっておもった
風のように 鳥のように
どこにだって 飛び立てない

触れたい夜 儚い呼吸
冷たい頬に光った
星のように 月のように
いつまでも輝けないから

月曜日に夢をみた 八十歳になる夢
時間は限りあると 思い知った

溶け出す冬 舞い散る春
過ぎてく夏 色めいた秋
巡りゆく いついつまでも
いなくなってしまった後でも

偶然開いた 眠っていた本に
あなたの走り書き

泣かないように 消さないように
云わないようにっておもった
風のように 鳥のように
どこにだって 飛び立てない

触れたい夜 儚い呼吸
冷たい頬に光った
星のように 月のように
いつまでも輝けないから
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