海辺の葬列

都会の歌は海に消えた
大きな龍が一飲みした
鳥たちがさかなをとって
その海辺でつぎつぎに人は渇いた

眠りの前に目と目があった
その爪で夢は天井に打ち付けた
小さなおうちの外で
嵐を泳ぐ音がする

たましいを売ったこの町の人は
かつての花の園に揺らいで

風を歌った人は
とりの羽毛にくるまり
とおくへ運ばれた
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