あかね雲

「オーイ」

惚れたよ惚れたよ あの娘(こ)に惚れた
恋の痛みは 昨日(きのう)まで
他人事(たにんごと)だと 思ってた
寝ては夢 起きては現(うつつ)か幻(まぼろし)か
面影うかぶ 夕暮れは
切(せつ)なく燃える あかね雲

咲いたよ咲いたよ こころに咲いた
花にたとえりゃ 赤いバラ
あの娘(こ)思えば ほんのりと
立てば百合 坐れば牡丹(ぼたん)か芍薬(しゃくやく)か
日毎(ひごと)につのる この胸は
こがれて燃える あかね空

泣けたよ泣けたよ 思わず泣けた
街で見かけた ふたりづれ
いいさ いいのさ片想い
いつの日か 待ったら海路(かいろ)の日和(ひより)とか
あの娘(こ)も見てる 秋空は
真赤に燃える あかね雲
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