京都雪みれん

夏の夜空に 赤々と
燃えた焔(ほのお)は 遠い夢
あの日ふたりで たずね来た
出町柳は 冬景色
なみだ淡雪 降りつもる
あなた あなた あなた いまも恋しくて

ひとつ飛び石 渡るたび
ひとつ思い出 流します
細い指だと ほほ笑んで
あなたも一度 手を引いて
しのぶ鴨川 別れ風
さむい さむい さむい 雪の大文字

とうに区切(けじめ)を つけたのに
なんであの日と おなじ宿
忘れたいのと とじる瞼(め)に
あふれくるのよ 優しさが
白い陽炎(かげろう) 舞う夜ふけ
みれん みれん みれん 夢が凍ります
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