無形のアウトライン

霧が満ちる様に
刻々ときざむ 金色の時間
たった一人きり

輪郭を失って
それでも手を離せず
君は泣くのか 先へ行くか

果たされない約束に取り籠められて
いつまでも手を離せないのは私

孤独に吹き去る風よ
寂しさなど拾わず行け
無形の私忘れ 遥かなる未来まで

夜が終わる様に
白々と伸びる目も綾な姿
顔を背けたい

愛だけを研ぎ澄ましそこに立つ人
君の手に送られて 高くへ行こう

離れる指先の熱
惜しくはない
この世界に 確かな形を持つ
君の為ならば惜しくない

指先緩めて
そっと 押し出した体
今 解き放ったなら

吹き去る風よ
迷わず違わずに進め
無形の私忘れ 約束の向こうまで

孤独に吹き去る風よ
寂しさなど拾わず行け
無形の私忘れ 遥かなる未来の先へ
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