再会

止まない花吹雪
踏んで固まる道
隠していたキスの傷
思い出すふり

運命論じゃ解けない足枷をいま外したい
大人になっていたあなたに預けていたままの鍵

茜色の月
隙間風が吹き込んでも
それ以上は求めないあなたの手を
思い出していたの
時には比べたりもしたの
土曜日のオフィス街で
すれ違う人もいない
私たちみたい

今夜最後にあなたが抱えた罪被りたい
大人になっていた身体も
張り替えたての弦のように
触れれば響く唇はピアノみたいに語れない
でもあの時よりも美しい音色をいま響かせて
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