春へ

あなたのキスはおいしい あなたのキスはおいしい
あなたのキスが恋しいのに 食べれない毎日が続いている

3番線神戸方向で九十九折の心で
隣の女子高生の舌打ちに脈が止まった
誰しもが決まったルーツ辿れば迷子などいなくて
この愛に見合ったシューズ 群青はすぐ手放した

小学生がママを刺したってあたし気に留めなくて
順番待ちの数が減ったからピザでもとって飲もうよ
どうせすぐに満員で久住と苦渋のお立ち会い会
からかうのはもうやめて 正解に興味はないもんね

当然の報いとして
春を待つわ 息を潜めて

あなたのキスはおいしい あなたのキスはおいしい
あなたのキスが恋しいのに 誰も待ってやしないから
あなたのキスはおいしい あなたのキスはおいしい
あなたのキスが恋しいのに もう随分と前で忘れてしまいそう

いつもの駅で左に向かって 待ち合わせの時間に
遅れてくるようなあなたが良かったの
幸せ過ぎて 声も聞こえない
海豹みたいに転がって見せて
不透明に洗われて
きっと来ないこと わかってるけど
いまは帰れそうにないや

あなたのキスはおいしい あなたのキスはおいしい
あなたのキスが恋しいのに 2度と口には出来ないや
あなたのキスはおいしい あなたのキスはおいしい
もう一度だけでいい 食べたかった
叶わない春へ
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