春の嵐

桜踏みしめて 別々に歩き出す
僕の手の中に あぁ 君は指輪のこして

春の嵐がいま 花びら巻き上げてく
時計の針を戻すように
振り向かなくていいから 一つだけ伝えさせて
こんなに君のこと 好きだった

浮かぶ花筏 重ね見ていた未来
海まで行けると あぁ 本気で信じていた

春の嵐にいま 叶わぬ願いかけた
時計の針が戻るように
振り向かなくていいから そのままで聞いて欲しい
今も愛してるよ

枯れる前に散るのが桜花
枯れてもなお咲くのが恋の花
ぼんやり ぼんやり 霞んで
じんわり じんわり にじむ
君が遠くなる

涙がひとひら 音もなく散ってゆく

春の嵐がいま 花びら巻き上げてく
時計の針を戻すように
二人出会った日へと 君の笑顔だけ辿って
いま時が 戻ってゆく
振り向かなくていいから 一つだけ伝えさせて
こんなに君のこと好きだった
好きだった
×