黒の漁歌

打ち上げられたか 砂の上
浜に寝そべる 大漁旗は
褪せてやぶれてちぎれちゃいるけど
知っているのさ あの時代(ころ)を

ヨーソロー ヨーソロー
うたうぜ夜祭 響灘
ヨーソロー ヨーソロー
撒(ま)いて呑ませる 一升酒は
海に 振舞う祝い酒

赤い襦袢の端っ切れ
どこのどいつの お守り代わり
命知らずに命を賭けて
泣いた女の声がする

ヨーソロー ヨーソロー
玄界灘を吹き上げる
ヨーソロー ヨーソロー
潮風(かぜ)が昔を呼んでる夜は
ちゃわん いっぱい なみだ酒

ヨーソロー ヨーソロー
玄界灘を吹き上げる
ヨーソロー ヨーソロー
潮風が昔を呼んでる夜は
ぐらり 男の あおり酒
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