鏡写しのアムネシア

どれだけ眠って どれだけ失った?
見慣れぬ世界は 僕を試してた
当たり前のようで 忘れかけたものは
誰かに押し付けて 投げ出していた

僕らが求めてた 自由な世界は
微かな声で 泣き叫んでいた

たった一つ その言葉に
感じた 歪む距離が
あの日の僕の心締め付けた
教えて 僕の罪を
霞んだ虚無の中に見えた
自由のない世界で
「当たり前」の欠片求めて 歩き出す

どれだけ育てて どれだけ殺めてきた?
手向けの言葉の意味も知らずに
どれだけ作って どれだけ壊してきた?
星を蝕む明かりを手放さずに

暗闇の中で見つけた 鏡写しのような君は
音をなくし僕を羨んでいた
この世界でみた悲劇は いつも僕らのそばに居た
投げ出した罪を思い出してみて

たった一つ その言葉に
感じた歪む距離は
あの日の僕の心を照らした
教えて 僕の罰を
そう言って遠のいていく意識
いつものこの世界で
忘れてた優しさ掴んで 歩き出す
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