Thief “Liam”

暗い世界に産み落とされても
あなたという光が眩しすぎて
定めの重さで歩けないとき
掲げた篝火は魔法だった

群れをなす魔物から幼い僕を守るように抱いた
あの日を思い出していた 約束の地へ行こう

一人きりのRun 何もない ただ駆けていけ
ボロボロになって傷ついた爪先で
いつかはまたあなたを辿りたい

惜しんだのは命じゃない 心が汚される それだけが怖い
孤独のナイフを忍ばせながら
そっと そっと 滾らせるのさ

薄汚い身なりの逃げるだけが得意な僕に
月の魔力で咲いた花をあなたが見せてくれた
あの日を思い出していた 戻ることのない日々よ

一人きりのRun 唯一の道を照らしていけ
息も絶え絶え 折れそうなあばらであなたの名を 今
呼ぶのならまだ何もない夜も走れる
約束の唄 聴いて 暗闇で響き渡り 生きる意味をくれる
必ずまたあなたへ辿り着く
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