ポリアンナ

街に降る雨と鈍い灯り
夜光虫はまた渦となる

朱く錆びついた傘で二人
満たしていたいのは 空っぽな心

触れない愛と日々の香り
その情景がまた日々となる

甘く溶けそうな言葉を吐く
満たして痛いのは

嫌いだ あなたの 態度 言葉 その仕草も
壊してしまえたなら どんなに楽だろうか

街に降る雨と鈍い灯り
夜光虫はまた渦となる

霞みゆく灰を目で追うまま
その造形にまた嫌気がさす

嫌いだ あなたの恋を知った その心も
奪ってしまえたなら どんなに楽だろうか

ねえ 遠く行ってしまえ 逆さまの心と
夜の底で二人 ほら また繰り返してしまう様だ

嫌いだ あなたの 態度 言葉 その仕草も
壊してしまえたなら どんなに

嫌いだ あなたとあたしの間 その全てを
満たしてしまえたなら どんなに楽だろうか
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