花一匁

花一匁
此の世は儚き花一匁
渦巻く無情に抗う様に
放せど繋ぐのだろう 手を 夢を 魂を

数刻前の友さえも敵に変わる
寄せて返す波の如く 進んでは戻りて我行く

命と命を打つけた証しが
傷跡が莫迦に愛しい

花一匁
此の世は涯無き花一匁
斬られて堪るか いざ真剣勝負
努努放すな 其の手を 夢を 魂を

誰もが今 欲望を隠しもせず
「愛ガ欲シイ」「栄光ガ欲シイ」
虚空へと唯 脚 蹴り上げ

燥いた心に火花を散らして
燃え尽きる様が をかしい

花一匁
此の世は涯無き花一匁
斬られて堪るか いざ真剣勝負
努努放すな 其の手を 夢を 魂を

かってうれしい はないちもんめ
まけてくやしい はないちもんめ

所詮は児戯の如き世と云えど
御天道様に胸 張れる様な
ルールが欲しい 信念が欲しい
制定しましょう 然うしましょう

一、人間に生ひ出づるを誇り
二、不埒な浮世にも萎れず
三、実るとも知れぬ理想 背負って
四、試合え 正正堂堂

花一匁
此の世は儚き花一匁
渦巻く無情に抗う様に
放せど繋ぐのだろう 手を 夢を

花一匁 花一匁
応 むざむざ斬られて堪るか
覚悟は良いか?
努努放すな 其の手を 夢を 魂を
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