北のひとり星

北の夜風は 粉雪まじり
お前と暮らした 二年の月日
時の流れに こころがきしむ
お前がいたから 俺がいた
空を見上げりゃ 北極星も
お前をさがして 光ってる
どこに どこに どこに居るのさ ひとり星

人の噂じゃ この町捨てて
行方も知れない お前の舟は
どこの港で 涙を捨てた
ひとりでどうしているだろか
雪のかなたに お前の星が
淋しい笑顔で 光ってる
ふるえ ふるえ ふるえ泣いてる ひとり星

夢を追いかけ はぐれたふたり
凍えるその手を この手で包み
頬のぬくもり 確かめたいよ
もいちど会えたら 離さない
今日もお前が みつめる星は
真北の夜空に 光ってる
きっと きっと きっと出会える ひとり星
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