アイコトバ

そっと…差し出す右手を
ポケットに入れ 繋いだ
満足そうにしがみつき
俺を見上げる お前と

目を逸らす 悪いとは
想ってるけど 気の利いた
セリフも言えなくて

抱きしめた この腕ん中
黙って頷くだけの
何もないようなサインさえも サインさえも
「そばにいる」あの日誓った
そこに言葉なくても
二人には 特別な アイコトバ

長い月日が連れ去る
街も心も さらって
季節外れの花火を
二人で観たね 二人で

気づかない フリをして
ふと泣いていた お前の
そっと肩を抱いた

離さねぇ…もう離せない
あれから今でも俺は
お前の笑顔を守れてるか 守れてるか
変わってく社会の中で
ずっと変わらぬ愛を
この腕で ただ一つ 守りたい

その花はいまでもずっと
変わらず咲いているから
名前すらない小さい花 小さい花
「そばにいる」あの日誓った
そこに言葉なくても
二人には 特別な アイコトバ
お前だけ 伝えたい アイコトバ
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