空白の鳥

また月の影に 僕ら
隠れていた 繰り返し

絡み合った二重螺旋が
ケラケラと笑い合っている

ヒリヒリと目が眩む
膨らんでゆく夜の所為さ

気付かないふりをして
ただ笑っていたかっただけ

夜の中で忘れていた
この空の深い青を
そして あの鳥が消えていく

月明かりが眩しかった
揺らいでた僕の所為さ

気付かないふりをして
まだ笑っていたかったんだ

染み付いた影に 僕ら
心さえ消えかけて

傷になって 痛くたって
心だけ守っていたんだ

月明かりが眩しかった
あの空は綺麗だった

でも僕は嫌いだった
あの空が嫌いだった

飾り合って生きていたんだ
絡み合って生きていたんだ

壊れたって生きていたんだ
生きてたんだ

夜の中で忘れていた
この空の深い青を
そして あの鳥が消えていく

夜の中で目を閉じた
この空を超えて行くよ
そして あの鳥に触れて
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