たいようの哀悼歌

空を斬(き)るように 翼を広げた
あの鳥の名前 教えてください
キャラバンは進む 果てのない道を
明日(あす)を捜す振りして 彷徨う旅人

金色の砂嵐 過ぎ去った痕(あと)に
何もかも潤(うるお)す 海が欲しいよ

この世で一番 哀しい 夜が来る
砂漠を照らし嗤(わら)ってる星へと願ってみたって
決して叶わない
だからせめてもうヴェール纏(まと)ったままで
踊り続けるよ

渇いた荒野で 白く咲いていた
あの花の名前 憶えてますか?
炎に放(ほう)った 流せない涙
夢なんて見ないよ 傷つくだけさ

生まれた瞬間から ひとりきりだった
俗に言う“愛”など 捨ててしまった

この世で一番 激しい 風が吹く
砂漠の町を行き交う人々が歌ってる歌は
叫びにも似て
思い出してはいけないあの哀悼歌(エレジー)
思い出している

絶望の淵 揺れる蜃気楼
たいようが燃える燃える Burning Carnival
この世で一番 哀しい 夜が来る
砂漠を照らし嗤(わら)ってる星へと願ってみたって
決して叶わない
だからせめてもうヴェール纏(まと)ったままで
踊り続けるよ
あの鳥は何処?
あの花は何処?
あの人は何処?
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