浅草の肌

覚えているかえ お月さん
トチチリチンの 姐ちゃんを
チラとなびいた デアボロの
長いマントも なつかしや
浅草の肌 若い肌

瓢箪池面(ひょうたんいけも)の お月さん
わたしの好きな この月が
紅(あか)い胸当(ブラジャー)の 踊り子の
なぜに涙を 誘うやら
浅草の肌 夢の肌

タンポポ色した お月さん
来て見てお呉れ 絵看板
冬が過ぎれば 六区にも
春がくるくる 二人にも
浅草の肌 春の肌
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