こゆび姫

開いたまぶたに キラメキひと粒乗せて
パステルカラーあふれる森 彷徨ってるの…

-Hey!お嬢ちゃん、どこから来たの?
独りぼっちじゃキケンがいっぱい
僕がキミを守ってあげるから-
-さあ 全部脱ぎ捨てて このドレスを着なよ
楽しいコト出来る場所 連れて行ってあげる-

そんな言葉の川に揺られ
花びらの舟を漕ぎ続ける

小さな体は夢の香りの中で
ツバメが誘った高い空に憧れた
まだ見ぬ世界と王子様にきっと会える
パステルカラー 紛れぬように
踊っているの

親切な野ネズミたちは
安全な部屋と食べ物をくれた
-ここに居なよ、悪いようにはしない-
でも ある日土の中から“やあ!”と顔を出す
泥まみれの魔王の気配に息をのむ

こんな狭い世界を抜けて
花から花へと飛び回るの

小さな体に蜜の香りをつけて
ツバメの背中 高い空へ飛び立つんだ
正直な今を 強さと勇気に変えて
唇からこぼれる歌
風とハモるよ

何かにさらわれ“しゅん”としてた日々
二度と戻らないよ…

小さな体は夢の香りの中で
ツバメが誘った高い空へ飛び立った
羽を携えた王子様を捕まえる!
パステルカラー 髪に纏い
花の国目指そう!
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