その手をはなして

熱いシャワーを浴びた後には
狂おしいほど終わらない夜
ダウンライトの光をあびて
うごめくジェラシー

大事なものほど 壊れてしまう
今日のことなど知らないで
写真の中のあなたと私
色褪せてゆくだけ

その手をはなして 何も言わないで
振り返れば きっと私 迷うから
グラスに残った 愛も半分ね
このままでいい 飲み干さずにピリオド打つわ

乱れた髪をなおした後で
ふと気づいたの つめたい背中
私ひとりを愛していると
言ってた ウソつき

夕べのことなど 忘れてるのね
口にするだけ むなしいわ
あなたの愛で眠ることなど
二度とない それだけ

その手をはなして 何も聞かないで
触れる肩に 爪を立ててみたいけど
愛されていても 物足りないのは
あてどもない 心だけが 変わったせいね

もう かまわないで これでサヨナラよ
あなたは今 遠い過去の男になる
途切れた想いは つながらないもの
明日からは他の誰か探して頂戴
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