昔月に人が住んでいて

昔月に人が住んでいて
地球を見ていた
満ちては欠ける
猫じゃらし

遠くに燃える明星ごらんよまるで空想のように吠えるジャガー
大きな身体は窮屈そう

月の砂漠を行くのっぺらぼう まっぴらもう 夜の闇は百鬼夜行

生まれて育ち年を取りやがて次の所へ
見上げ続けた青い星の懐へ

それではほんとにまた会おう
できれば今度はあの海で

引き合う点と点押し寄せるハリケーン
放射線と大雨 糸と君は永遠

ワニで始まり花まで廻る
廻り続けて誰かときっと出会う

神をなくし獣をなくし火をなくし
ため息すらなくしたその後で

それではほんとにまた会おう
できればずっと今のままで

昔月に人が住んでいて
星空見ていた
逃げては寄り添う
氷オニ

昔月に人が住んでいて
地球をみていた
手と手は暖かい
ククルカン
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