悪人

黒の中の黒から降る真っ黒の雨
絶望家の午後に 無粋(ぶすい)な色を殴る

日々は枯れ ヒビで割(さ)かれ 霞む優しさよ
誰が為 影に隠れ 声溜めに沈む

笑えない 僕は悪い人?

「感情-(マイナス)感傷」が もう嫌なんだって叫んでる
本性は 乱反射して 胸でラッタッタ踊り狂う

絶体絶命寸前で まだ「病んだ」なんて笑ってる
「本当」は 次々死んで 悪人は今日も優しく眠る

本能の中で眠る善と悪の姫
かじった林檎で「お仕舞い」なら楽なのに

ひび割れて 響かぬまま 霞む優しさよ
誰の為 誰を守り 誰を傷つけた?

独りでも 大丈夫なのに
心では「誰か 手と手 合わせて」なんて祈るよ

「世間体÷(ワル)真実」が ほら小っさいまんま叫んでる
本性は 諸手(もろて)をあげて 胸でパッパッパ手を叩く

絶体絶命寸前で 「どうやんだ?」なんて泣いている
「純粋」は 次々死んで 悪人は今日もまた震えてる

「感情-(マイナス)感傷」が もう嫌なんだって叫んでる
本性は 乱反射して まだラッタッタと踊っている

「世間体÷(ワル)真実」が ほら小っさいまんま叫んでる
「後悔」は 次々増えて 悪人は今日も震えて眠る

「等身大÷(ワル)真実+(タス)感情」で声を張り上げる
「本当」は 次々死んで 悪人は今日も優しく眠る
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