小犬のプルー

ひとりぼっちのボクが
プルーと逢ったのは
夏も終わりの北国(きた)の街
ボクをみるなり駆けてきて
優しい眼をしてついてきた

ひとりぼっちのボクと
プルーがねむるころ
おまえの体に吹きつける
冷たい風が気がかりで
眠れぬ夜もあったのさ

ひとりぼっちのボクと
プルーが別れたのは
哀しい眼をした秋の午後
だれかにお前を頼めたら
今また逢いにゆけたのに

栗毛色した小犬のプルー
ゆくえの知れないボクのプルー
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