果てしなき旅 (旅する連太)

彼は多くの川を知っている
ある日 かわいた喉を救ったのも
ある日 旅につかれた心をなぐさめたのも
名も知らぬ川だったことを よく知っている
多くの川を渡って 旅した彼には

今日も出かける あてのない明日への旅へ
でもたどりつける場所があるとは思ってない
ただ流れることだけが彼の命
彼に会ったら聞いてみな どこから来たのって

彼は多くの人を知っている
ある日 北の町で出会った娘のことも
ある日 朝まで飲み合った漁師のことも
名も知らぬ人だったことをよく知っている
多くの人に出会って 旅した彼には

今日も出かける あてのない明日への旅へ
でもたどりつける場所があるとは思ってない
ただ流れることだけが彼の命
彼に会ったら聞いてみな どこから来たのって

彼に会ったら聞いてみな どこへ行くんだい
どこへ行くんだい
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