空の孔

穴のあいた空 そびえ立つ光
思い浮かべていた

俺は今 川へ むかうところだった
バラ色のシャツ着て

砕け散れ 心よ 水晶のように脆く
そして 空に もどれ

にがい欺きや あまい思い出も
記憶の縞模様

すべてはほうき星 過ぎ去ったあとは
仄かな光だけ

草むらに 囁く 精霊とトカゲの声が
俺の 道案内

俺はまだ 川へと むかおうとしているんだ
けものみちを 探して
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