サバク

ちっぽけな夢や言葉も乾いてゆく砂漠の上を君は一人きり
誰かに出会って誰かに愛される為に歩いて行く 一歩一歩
忘れた未来を思い出すために

憎むべきものは自分の弱さだと君は笑って歩みをとめた
青すぎる空と真っ白い世界に閉じ込められて孤独を知る
泣きじゃくる君に降り注ぐ奇跡 歩き出すもう一度

ずぶ濡れのまま君は叫んだ
明日が待つ方へ
「この小さな傷で進めないほど僕は弱くない」と

あとどれだけ繰り返せば辿り着けるの答えに
めぐらせずに逆らわずに自分を信じている

失った過去を取り戻す為にとまらないもう二度と

涙はやがて心を満たし君は輝きだす
「ねえ、会いに行くよ」と君が叫んだ誰かが待つ方へ
「そう、愛がなければ愛さなければ」と
砂の上で笑う
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