アフリカの月

古い港町流れる 夕暮の口笛
海のにおいに恋した
あれは遠い日の少年

酒場じゃ海で片足失くしたおいぼれ
安酒に酔って
唄う遠い思い出

俺が旅した若い頃は
よく聞け若いの
酒と女とロマン求めて
七つの海を旅したものさ

母さんは言うけど 船乗りはやさぐれ
海に抱かれて年とり
あとは淋しく死ぬだけ

俺は夢みる波の彼方の
黒い大陸
椰子の葉影に踊る星くず
見上げる空には アフリカの月

古い港町流れる 夕暮の口笛
海のにおいに恋した
あれは遠い日の少年
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