雪散花

しんしん降る雪 窓に咲く
しのび逢う夜の 港宿
激しく抱いた その後で
あなたは出て行く 私はひとり
ゆれて哀しい 寒椿
雪に埋もれて 散る運命

ホロホロ涙が とまらない
枕濡らして 夜が明ける
愛の名残りの 爪のあと
恨む側から あゝ恋しがる
重ねた胸の ぬくもりに
未練涙の ひとり宿

しんしん胸が 痛みます
私の明日は 何処にある
凍る身体を 抱きしめりゃ
あなたの吐息が 聞こえるようで
肌に未練が 燃え残る
恋を断ち切る 雪が舞う
×